「ルポ 貧困女子」を読んで考えたこと

 

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ルポ 貧困女子  岩波新書  飯島 裕子

目次

 

要約


1章 家族という危ういセーフティーネット

20〜64歳の単身女性の32%が国民一人当たりの可処分所得の半分以下(114万未満(2007年))で暮らしてるとのこと。またその多くが、貧困を理由に実家暮らしである。さらに、家族との『関係性の貧困』に陥っている人も多く、金銭的、精神的にも頼る人がいない状態の人が存在している。

 

2章 家事手伝いに潜む闇

いわゆるNEETと言われると、こんな感じの男性をイメージすることが多い。

(下の動画は面白いだけなので、見なくてOK(笑)しかも、これはNEETじゃなくて、オタクですね。それはちょっと世間は許してくれませんね~とか、いまだに伝わるからすごい)

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一家の大黒柱となる若年男性が働きもしないで何やってんだ!という文脈で世間から非難を浴びたからだ。実際、NEETは数的にも男性が多い。

しかし、ここには女性に多いいわゆる『家事手伝い』がカウントされていない。家事手伝いには学校をドロップアウトした人や、仕事が続かなく引きこもりになってしまった人が多く、どのように社会復帰するかという点には課題が残る。

 

3章 正社員でも厳しい

晴れて正社員になった方々でも、職場でいじめや、パワハラに合った事などで退職を余儀なくされ、その後非正規雇用される場合も多い。

また、1999年ごろから精神障害労災請求件数が急増している。これは、成果主義の関心が高まり、日産のカルロス・ゴーン成果主義を導入した年とかぶる。近代的な働き方のしわ寄せが顕在化した例である。

 

 

このあと4〜6章もあって、読んだんですが...

まとめるのめんどくさくて、やめましたww

(2回目から幸先悪いです(´;ω;`))

 

感想


以上を見て、体は健康なのに働けないわけないだろ~とか、ろくに勉強もしないで育ったやつが、甘えたこと言うな~!とか思った方は、最近少し自分がいる層のみで生活してるのかもしれないです。(僕もそうでした)

こんなに生活しやすくなった現代においても依然として、幼少期の周りの環境とか、そもそも生まれ持った体などBirthガチャによる格差があります。(これが完全になくなり、機会平等が確保された後になって初めて努力差の議論ができると思います。)このように、僕らが普段目にできない弱者が確かに存在している事を知るための方法としては、自分の足で一次情報を取りに行く、こういう類の本を読むなどがあります。

普通に生活しているだけでは機会がないので、このように自分から積極的に関わることによって、視野が広まり社会の問題を認知できるし、自分自身が寛容なれる気がするんです。

 

その一次情報を取りに行くに関して、ちょうど一年前に地元での短期アルバイトをしました。意図して行ったわけではなかったのですが、そこは貧困の連鎖の現場でした。

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倉庫にてチェーンの薬局に運ばれる商品の箱詰めの作業だったんですが、そのほとんどは20~40代の女性で、休憩時間にタバコぷかぷかしながら、肉体労働に勤しんでいました。自分は1日で腰痛くなりましたが(笑)、彼女らは生活のため何日も連続で、体、時間、健康を捧げて、必死に生きてるのだろうと感じました。

そして、現実ではとんびが鷹を産むことも少ないし、産んでも残念ながらとんびに育てる文化しかないのが大半なので、貧困は連鎖していくのだと思います。こんなにも人類は幸せになるために、発展してきたのに、まだまだまだまだ格差が存在している現状に自分は何ができるのか、考えてるけど、答えはまだでは出てないです。

 

皆さんは何ができると思いますか?一緒に考えていきたいですね。

 

次回予告

次回は、どうしても周りを気にしてしまう日本人って感じで、最近考えてる、僕を含めた日本人はなぜ同調圧力に屈して周りを気にしてしまうのか、そしてそこからの脱出方法を考えていきたいと思います✋